まちの話題

【きょうの話題 12/3】中野区立哲学堂公園と井上円了哲学博士のこと。

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20151202_180001昨晩、ある政治家のパーティーに出席した。嘗て小泉内閣当時の郵政解散総選挙において元山古志村村長から衆院議員へと見事ステップアップを果した長島忠美代議士である。その人柄は朴訥で誰でも分け隔てなく接することの出来る稀有な代議士である。そもそもの出会いは私が毎年3月に行なっている新春セミナーの講師として、私ども地元代議士の松本文明代議士から紹介を受けて招聘したところから長島代議士とのおつきあいが始まる。もう8年前になるだろうか、時の流れは早いものである。さて、長島代議士の母校は東洋大学である。今では駅伝の強豪校として正月箱根駅伝では常に上位に食い込むシード校として著名である。また同様にスポーツの盛んな校風から硬式野球部が中野の哲学堂球場に来て中野の少年野球チームのコーチをしていただくなど、得意なスポーツを活用した中野区との交流も盛んな大学が東洋大学なのである。

哲学堂公園さて、その東洋大学創設者井上円了博士と先述した中野区立哲学堂公園の関係についてであるが、Wikipediaによれば、東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った「四聖堂」を建設したのが、この公園のはじまりである。この四聖堂を当初哲学堂と称し、それがそのまま公園の名になった。当初は当地に大学を造成する案もあったが、精神修養のための公園にすることになり、1909年-1912年の間に哲理門、六賢台、三学亭などの建築物が逐次整備された。当時の建築物は現在も公園内に現存しており、普段は外観しか見られないものの、毎年4月と10月に限り建築物の内部も一般に公開される。内部には、哲学者の像が祀られている。この他にも園内には到る所に哲学に由来するユニークな名前の坂や橋などが点在し、井上円了の思想と世界観を垣間見ることができる。とある。中野区と大変ご縁の濃い関係なのである。

ところで更にWikipediaによれば井上円了博士は妖怪研究のパイオニアなのである。

井上円了哲学者として著名な円了であるが、近代的な妖怪研究の創始者としても知られ、オカルティズムを廃した科学的見地から研究を行った。円了は『妖怪学』『妖怪学講義』などでそれぞれの妖怪についての考察を深め、当時の科学では解明できない妖怪を「真怪」、自然現象によって実際に発生する妖怪を「仮怪」、誤認や恐怖感など心理的要因によって生まれてくる妖怪を「誤怪」、人が人為的に引き起こした妖怪を「偽怪」と分類し、例えば仮怪を研究することは自然科学を解明することであると考え、妖怪研究は人類の科学の発展に寄与するものという考えに至った。こうした研究から、円了は「お化け博士」「妖怪博士」などと呼ばれた。彼の後の体系的な妖怪研究は、江馬務、柳田國男の登場を待つこととなる。いわゆる「こっくりさん」(テーブル・ターニングTable-turning)の謎を科学的に解明したのも彼である。と紹介されている。

つい先日逝去された水木しげる先生と今頃あの世で思わぬ出会いを果たしているのかもしれない。

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