まちづくり情報

スポーツと地域コミュニティ

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DSC_0240地域コミュニティの核といえば町会自治会がその役割を担っているのが中野区の現状です。また、行政側も地域コミュニティの核としてのスタンスを町会自治会のまず置いてますし、私もそれはそれで否定しません。しかし、最近、町会自治会の高齢化が叫ばれる中、このままでは役員の引き受けてが減少する一方で、町会自治会の体力低下が心配されているのも事実です。さて、貴方が暮らしている周辺を眺めてみてください。まず、『町会自治会の存在をご存知ですか?』ご存知であるならば『町会自治会に加入されてますか?』加入されてなくても、『町会自治会単位で行なわれるイベント行事に参加されてますか?』それとも「町会自治会の存在すら認知されてませんか?』

東京の真ん中い位置して『住んでよかった街』ランキングで常に吉祥寺と首位の座を競う中野ですが、その中野区内に110を数える町会自治会が存在しています。その町会自治会が中心になって、区内に15カ所ある、地域区民活動センター運営委員会が組織され、その運営を区から委託されています。本来であるならば町会自治会に留まらず、各地域の企業、青少年育成団体、大学等学校、NPO法人、消費者団体等々あらゆるジャンルの人々が集い組織されるのが、地域コミュニティのあるべき姿なのかもしれませんが、、、、それぞれの事情も手伝ってか、町会自治会を中心にお願いせざるを得ないところが現状です。

地域コミュニティを形成するものの一つにスポーツ団体があります。特に団体競技のチームがそれに当たります。私が会長職を拝命しているのでバレーボールを例に触れてみることにします。中野区バレーボール協会には現在区内在住在勤で組織されるチームが60チームほど登録されております。特に家庭婦人の登録チームはお子さんを通じた仲間同士でチームが結成されることが多いため、学校区単位のメンバー構成になる可能性が高くなります。所謂、バレーボールを通した学校区単位の地域コミュニティがそこに存在することになります。共に汗を流し、共に語らい、助け合い、そこには自助共助の精神が宿ります。所謂、スポーツを通じた絆が生まれます。その絆こそ、いざっ!という時に支え合いの力を発揮し、町会自治会では手の届かないところで思わぬ力を発揮することになります。しかもスポーツに親しんでいる人々ですから年齢層も働き盛りに当たります。

冒頭、地域コミュニティの核になる町会自治会の高齢会問題に触れました。また、本来の地域コミュニティのあり方として、地縁団体、企業、学校、NPO法人等関わるべきとも述べました。その中で忘れられがちなのがスポーツ等通じて生まれたコミュニティの存在を忘れてはいけないと思います。地域区民活動センター運営委員会が組織されるならば、そういったスポーツ団体からもメンバーの人選が行なわれることによって地域活動の担い手が幅広くなっていくものと確信します。いま、柔軟な考えのもと、皆で地域コミュニティのあり方を考える大切な時期を迎えています。働き盛りで時間が無いからと言わず、夜開催される区民活動センター運営委員会の存在に目を無糧下さい。

※中野区議会議員、市川みのるメモ2は毎週月曜日と金曜日に更新されます。

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