中野駅のお話を駅改札口や駅ビル、乗車人員数を元にして進めてまいりました。この締めくくりとして今後の中野駅を中心としたまちづくり留意点とあるべき姿について私見を述べてみたいと思います。中野区作成の中野駅周辺まちづくりグランドデザインV3によれば、中野駅の周辺は中野区の賑わいの中心として、中野区が持続可能な街になるための起爆剤にならなければならない責務を抱えております。したがって、今後の中野駅周辺の既成市街地は何かしらの形で開発行為が進むことが計画されております。しかし、何度も申し上げるように、中野駅のオーナーであるJR東日本本社を始め、駅周辺市街地の地権者の合意形成がなければ、何も進まない話であることは間違いありません。この点を行政を見誤り、自らの計画を押し付けるような格好になりますと、行政と権利者間のトラブルが発生しやすくなり、行政計画に沿った形で事は進まなくなります。返す返すも話し合いの場を何度も持ちつつ中野駅や周辺市街地の開発を円滑に進め、中野駅を利用する人々が更に増加し、強いては、中野区の玄関口として数多くの来街者を迎えるに相応しい駅及び、周辺の街の魅力を存分に発揮して欲しいと願うものであります。
完