中でも、綱吉将軍が敷いた生類憐れみの令で江戸市中に溢れた野犬を収容して飼育する場所に中野が選ばれたこと。その最大の理由に良質な井戸水が湧いていたことが上げられるようです。命あるものに必要不可欠な水を求めて調査した結果、今ではJR中野駅北口一帯に当たる囲町が選ばれたことに、地元の人間として誇りのようなものを感じ取るのであります。また、その井戸が笠井さんのお宅に残され祀られていることに無情の喜びと、見たことも無い光景がふと脳裏を過ることに広大な犬屋敷のお囲を感じ取るのであります。とにかく8年半前に書かせていただいた囲町の歴史をご一読ください。