中野駅周辺の話題

中野駅開発(4)

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中野駅西口改札が2020年東京オリンピックの年に完成します。ちょうど現在の中野サンプラザと中野区役所の南側一帯、線路の南側から見ますと桃園通り突き当たり一帯がその位置になります。北側(中野4丁目)には新北口駅前広場予定地が既に確保され新年度(平成27年度)から工事の準備が始まります。南側(中野3丁目)にはその降り口がないため、桃園通り突き当たりの右側辺りを駅前広場として整備するこ計画が土地区画整理事業によって進められております。さて、この西口改札口構想ですが、実は昭和30年代半ばに都市計画決定を受けており、振り返りますと計画決定から半世紀以上の長い時間が経過した今日やっと工事着工に至るわけです。遅れた理由を探りますと地元北口既存商店街の死活問題があったり、昭和46年に誕生した当時の日本社会党、共産党共闘の革新区政が区民受けの良い福祉施策に目を向けるがために遅れが生じた等、いくつかの原因が考えられます。しかし、既に警察大学校跡地に完成した四季の都市(まち)や昭和41年竣工当時は斬新的と言われた中野区役所の建て替えや、10年後を見据えた中野サンプラザの建て替えなどを考慮すれば当然にして中野駅の乗降客数は増加の一途をたどる訳ですから新しい西側の街区に向かう西口改札は必要不可欠の時代に突入したといっても良いのでしょう。また、西口改札口と同時に完成する南北自由通路は幅員18mで線路上空を南北に跨ぐ形でその姿を現し、更に南北自由通路を囲い込むような形で駅ビルがJR側の計画によって西口改札口完成を追いかけるように出来上がる計画が位置づけられました。いよいよ中野駅も南北線形の人の流れに留まらず、回遊性を持たせた人の流れへと変化していきます。

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