「中野駅周辺まちづくりで脚光を浴びているのは北口ばかり」最近中野駅南口の方から指摘受けます。嘗て、中野駅は私が子どもの時分は北口よりも南口の方が都会的センスに満ち溢れていて、不二家パーラーでパフェを食したり、記憶していらっしゃる方も少なくなったレストラン小野珈琲は横浜家具でお店の調度品を揃えきっている洒落たお店で、ここのハンバーグステーキは最高に美味でした。他に凱旋レストラン等々、北口にはない小洒落たお店が並ぶ駅前通り商店街だったのです。何しろ昭和30年代の話ですから当時は驚きと感動の連続でした。ところで、現在の南口を眺めますと駅前広場至近に位置するノイビルや駅前住宅、西松建設社宅跡地等の街区の再開発事業が着々と進んではいるものの、未だ完成するまではおよそ5年は要することから爆発的な集客には北口に比して未だ欠ける感が否めません。その中にあっても駅周辺商店会には最近洒落たお店が並ぶび、若者客や女性客で賑わっているのも事実です。
さて、南口のまちづくりを考える勉強会を開いてます。特に以前、中野郵便局の用地が区役所庁舎移転候補地に上がった話に期待をかけた南口地域の皆さんでしたが、即、その話も即立ち消えになり関係者の落胆には大きなものがありました。そこで、行政に振り回されることのないようしっかりと自らの街のあり方を自分たちで勉強するための会合を数人の有志が集いスタートさせたのが2年前のことでした。以後、中野2丁目再開発のコンサルを務める関係者や行政の都市計画担当関係者を招きながら少数精鋭の勉強会を継続してきた次第です。また他にも南口では数々の勉強会が立ち上がり始めてます。さてこの勉強会ですが、回数を重ねていくうちに見え始めたのが道路問題、千光前通りなどの将来の道路のあり方を考える中から、将来の街のイメージなどを話会うところまでに至ってます。北口にはない落ち着いた雰囲気を持つ飲食店、子どもからお年寄りまで集うフィットネス空間、ゼロホールを図書館を中心にした文化芸術空間、一息入れるカフェやバーなど歩いて楽しい街の要素は既に出来上がっています。今後の勉強会に期待します。