中野ブロードウエイの先駆的取組を創出する風景はかなりダイナミックなものになりつつあります。先の紹介した社会福祉法人「愛成会」はこの数年間の活動が結実し、厚生労働省モデル事業の東京代表として選出されたのです。年間予算2000万円の補助事業を獲得して、今後様々な事業を展開し易くなったことは間違いありません。この事業は向こう5年間にわたり拠出されますが、まさにその力量を問われることになることでしょう。楽しみです。幸い「愛成会」には作家との信頼関係•作品展示における様々なノウハウを保持しており、全国のいかなる団体も保有していないものと言っても過言ではありません。中野ブロードウエイもこれらのノウハウを借りる状況になることで更なる情報発信に舞台として異彩を放つことになるでしょう。中野ブロードウエイは「愛成会」の活動を支援するのではなく、「アールブリュット」を基軸にして共に活動すること、つまり「連携」することによって、中野ブロードウエイに留まらず、中野から東京、東京から日本、日本から世界の次代を担う文化の潮流を凝視していくことになります。
☆ 最後に、6回にわたって紹介させていただいた中野ブロードウエイの歴史につきましては、中野ブロードウエイ商店街振興組合理事長、青木武氏のご協力をいただきました。ここに慎んで感謝の意を表します。また連日ご購読くださった本ブログ読者の皆様にも感謝いたします。今年も今日一日で終わりです。一年間の教訓を糧にして、来るべき新たな年への大きな期待に胸を膨らませ、新年が稔り多き年になるよう皆様と共に契りを交わしたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いいたします。