豊島区役所新庁舎が民間と協同の再開発事業により完成。5月7日から稼働し脚光を浴びてます。中野区役所本庁舎も昭和42年(1967年)竣工ですから再来年満50年を迎えることになります。通常公共施設の耐用年数は50年。そこで、つい最近建て替え計画が発表されました。ところで公共施設の耐用年数50年のはず、とは良く聞く言葉ですが、その根拠は何でしょう?尋ねられるたびに、減価償却とか構造物の耐用年数とか理由に答えてますが、自分でもしっかりとした根拠に基づくものがありません。そこでこの耐用年数の根拠を早速調べて見ることに。先ず文部科学省の資料によりますと、建物の耐用年数には「法定耐用年数」「物理的耐用年数」「経済的耐用年数」があるとのことです。それぞれの解説は省くことにして、別の資料によれば、一般論として「耐用年数」とは建築物またはその部分が使用に耐えなくなる迄の年数をいい、施設長寿命化に向けては「目標耐用年数」を設定することにより、取組を推進していく必要があるとのこと。目標耐用年数は建築物の用途や躯体の材質により大きく異なり、社団法人日本建築学会編「建築物の耐久計画に関する考え方」によると、『官公庁施設の躯体について、高品質の鉄筋コンクリート造の場合は100年以上だが、普通の場合は60年以上が望ましい』とされています。ということは、中野区役所本庁舎50年はまだまだということに?しかし、建て替え計画は進んでます(次回に続く)
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