B,環境負荷のないまちづくり
(a) 概ね徒歩・自転車・及び公共交通機関で移動可能であるという特質をさらに発揮するため、西武新宿線連続立体交差化の早期実現(平成32年度完成予定)に極力努めると共に、長年の懸案である区内南北方向のバス交通の利便性を特に向上させ、自動車に依存しないまちの姿を深度化させることが必要です。
(b)里・まち連携事業を強化し、環境と経済の好循環を生み出す仕組みを構築する。連携するパートナー都市のみどりを守り育てる活動や食料の生産地・消費地交流、グリーン・エコツーリズムの実施、災害時の協力体制の構築などを通じて、持続可能な活力ある地域社会を相互に形成することも喫緊の課題です。
C,,防災性能の向上
(a), 密集地区ならではの利便性、交通に関する安全性、ヒューマンスケールなどにも十分配慮し、ライフスタイルの変化、社会経済情勢の変化への対応を踏まえながら、不燃化・共同化などの事業を継続的に実施する。
(b) 幹線道路沿道市街地は、幹線道路沿道施設整備と併せて、区民の日常生活を基盤とした施設等による整備を実施し、隣接区との土地利用の整合性をとりながら、防災軸としての機能をより強化する。
とりわけ、都内有数の木造密集市街地を多く抱える中野区は、まちづくりの遅れ、安全性の確保、活性化などが指摘されつづけてきたのです。
しかし、先回も触れた通り、それらはすべて表層的なものでしかなく、今後は、持続可能なまち、コンパクトなまち、環境負荷の少ないまち、という概念で中野区を捉えながら、災害時の安全性、暮らしの中の賑わいづくりなどを進めることが、最も必要であります。しかも安全で「活力」に満ちたまちが実現することをが必要です。
これらが実現すれば、中野のまちは、真に住みつづけたいと思える、豊かで快適なまちになる。そして、その基盤は十分に揃っているものと確信します。
以下次回に続く・・・