「義理を果たす!」などと言いますと、何か渡世人の世界にでも入ったような感覚になる人も多いことかもしれません。しかし、日本の社会でこれほど大切なものはないと私は常々思ってます。昨晩、元参院議員の保坂三蔵先生と、現参院議員、参議院議員運営委員長の中川雅治先生の会が同時刻に方や上野精養軒で、方や芝東京プリンスホテルで開かれました。私自身、両先生とも日頃からお世話になっている方で、私の会合やイベントにもご案内を出せば多忙な中を裂いて必ず出席してくださる先生ですから出席は当然です。これで私は両先生に一つ義理を果たすことになるのです。所謂、私は日頃の恩義に報いるためにお返しをしたことになるのだと思ってます。ところで両方の会場で感じ入ったことが一つありました。私たちのように現職の議員であれば当然にして上記のような形で義理を果たすわけですが、昨晩の会合で嘗て都議会議長を経て世田谷区長をお務めになった元職の熊本哲之先生と久しぶりに出会いました。熊本先生は亡父が都議を務めていた当時の政友です。とても仲良くおつきあいをしていたので私もよく存じてます。その先生が同時刻に開かれている両方の会合にきちっ!と出席されているのです。これには驚きと同時に深く感じ入るところがありました。「これが義理を果たす!」ということなんですね。しかも、すでに80代後半の御歳になろうとする方がわざわざ遠方まででかけることの大切さ、別に会場で紹介されることもない、大変失礼ながら嘗てご活躍された方(ごめんなさい!)であるにも関わらず、ご本人に対し義理を果たすこと。誰しも真似ることの出来ないことだと思った次第です。いかがですか?義理を欠いていることはありませんか?
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